頭隠して…
小学生の頃、一緒に暮らしていた犬が
バカ可愛かった
イタズラして
叱られるのを予期したのだろう
大抵悪い事をすると
クッションの隙間に頭を埋めて
尻だけ出していた
隠れているつもりなのだ
父に名を呼ばれても
母に名を呼ばれても
聞こえないフリをして目を合わせない
クッションを持ち上げると
気まずそうな上目遣いの犬が
そうっと…目を合わせないまま
後ずさりするのが恒例だった
(もちろん叱られた)
小さい頃は
イタズラしなきゃいいのに…と
半ば呆れて見ていた
だがある時、衝撃の瞬間を目にする
イタズラは当時飼っていた猫も
一緒になってしていた
猫は上手いこと逃げ
犬はクッションの隙間に頭を埋める…
頭隠して尻隠さず
親は犬を叱り、
猫は知らん顔をしていた
世の中の縮図を見たような気持ちで
気の毒に思ったのを覚えている